外灯に明かりが灯った。
人々は夕食をすませ家族団らんのひと時を、
またお父さん達はテレビの野球中継に一喜一憂している。
そんな時、私は駐車場に向かって薄暗い道を歩きかけていた。
駐車場は少し離れた所に借りている、といっても3分足らずでつくところである。
そこまでには家から駐車場に向かってすぐのところにタバコやがあるだけ、
自動販売機のあかりが異様に目立っている。
あとは何もない、傘のかかった裸電球が地面を薄暗く照らしているだけ。
近所の人にもめったに会わない、もし会っても暗くてよく見ないとわからないだろう。
ザク、ザクザク
下に敷き詰めた石をふむ足音だけが響き渡る。
わたしは車に乗り込みエンジンをかけた。