友人の誕生日だったので、誘われていたのだ。
彼は車で5分ぐらいの所にアパートを借りて済んでいる。
しかし、引越しを手伝って以来ずっと会っていない、半年ぶりに会うことになった。
雄二はまだ新婚さん。
私は独り者。
彼とは学生時代のバイトで知り合ったし、彼の妻の好美さんともその頃から知っていて、よく3人で出かけていて、彼女の事もよく知っていた。
新婚だからといっても、何の気づかいのいらない仲である。
たわいのない会話をし友人宅で彼女の手料理をご馳走になった。
私はその帰り、少し遠回りになるがコンビニによって、明日の朝食と雑誌を買って帰ることにした。
コンビニを出て家に帰る途中、ふと眠気に襲われた、とその時、道路の横からなにか黒い影が横切った。
私はとっさに急ブレーキを踏んだ。
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危機一髪。
子猫を轢かずに済んだ。
安心して車に乗ろうとすると、足元でかすかな鳴き声・・・が。
選択 | 子猫を拾わない |
お前もひとりか・・・と心の中でつぶやくと車に子猫を乗せていた。
家に帰ると私はごろっとベッドに横たわった。
時計がボーンボーン・・・・と十二回鳴っただろうか?・・・私は眠りについていた。