拾ってきた子猫が私に甘えて・・・
顔を舐め私を起こしてくれた。
冷蔵庫からミルクを取り出し子猫に与え、トーストをセットし、私は洗面所に顔を洗いに行った。
眠い目をこすりながら歯を磨き、顔を洗う。
チン、とトーストが出来上がる。
新聞を玄関に取りに行き、パックごとミルクを飲んだ。
そして遅まきながら子猫に名前をつけてやった・・・・
今日はバイトが休みだったのでゆっくりと朝のひとときを過ごすことが出来た。
いつもだったら、今頃、バイトから帰ってくるころだ。
そうそうまだ自己紹介をしていなかったけれど、私の名前は、
山根 貴志 27歳 独身 フリーター
身寄りのものは、このあいだ世話になった刑事のおじさんが一人いるだけだ。
亡き母が残してくれた家に一人で暮らしている。
・・・・まだまだ話したい事もあるのですが・・・・・・
私についてのことはおいおい解ってもらうとして・・・
・・・おや、もうこんな時間か・・・
休みの日はこの街から伊勢に抜けるバイパス沿いにあるパチンコ屋に行くのが日課である。
私は車を走らすとパチンコ屋に向かっていた。
今日も蛍の光を聞いてしまった・・・。
そして今日も何事もなく一日が過ぎていった。