古典植物

 風蘭      品種

前回更新日2008年10月17日 更新日2008年10月27日


◆富貴蘭(風蘭) 紹介◆ 
順次紹介していきますのでよろしく。

フウランは、日本・中国・韓国に、自生する着生ランで、原種の日本の風蘭は、関東以西から沖縄、と分布し、樹木などに着生する常緑多年草。

野生種の風蘭が園芸種の富貴蘭として栽培されだしたのは・・・、

富貴蘭は風蘭が変化したものです。その園芸種を富貴蘭と呼び、江戸・文化文政時代(1804〜1830年)に大ブームがありました。
安政2年(1855)には風蘭見立鏡(番付)が作られ、118種が記載され、
江戸末期の観賞図も残っている。

明治維新の動乱期に富貴蘭もその影響を受け品種も失われた?。

その後、古典植物の一分野として長く愛好家の手で大切に育てられ、現在にいたる。
 ◆富貴蘭・風蘭◆ 


用語
解説栽培
系統・進化
姿
花・蕾
付け・軸
富貴蘭・風蘭を中心に、それ以外のものも含むものあり。
糊を引く

◆富貴蘭の解説◆ 

富貴蘭や風蘭花物の種類は数百種あると言われています。
 それぞれに特徴があり、その魅力には、花・香り・葉・茎・全体の姿に気品・風格が漂います。

成長は非常に遅く、年に葉を二枚から三枚出すだけである。しかし個々の葉は通常は四・五年、長い場合は八年も持つらしい。

  ◆富貴蘭の特徴◆ 
大きさの目安
◆品名 (根から天葉の先までの高さ00・0cm)
   (葉の左右幅、そり関係なくの長さ00.0cm〜00.0cm)
    葉
大・中・小形?(葉の幅 0.0cm)(葉の付けから長さ 0.0cm)



    斑

覆輪・中斑・中透け・縞(櫛目縞・・・最上)・散り斑・散り斑縞・虎斑など
曙・天冴えの〜・後冴えの〜・後暗みの〜と表現する。
黄斑から白斑に変化など・・・
糊:表面に塗り付けたような感じに見えるもの。
墨・幽霊・派手柄・半柄(片柄・源平柄)・地味柄
雲・生育の途中で消えたり浮かんだりする。
    木姿
並の葉形(一般的なもの)・姫葉(女性的な弧を描くもの)・
立葉(直線で斜上する)力葉(男性的に力強く「く」の字に曲がる)
露受け(葉先が雨露を受けるようにスプーン状に上を向く)
    葉芸
羅紗・甲竜・ガシ竜・鈴虫剣・墨
剣葉・豆葉・湾曲葉・針葉・狂い葉
    葉
(天葉・稚葉)
長葉・小葉、熨斗葉・露受け
    軸・付け(葉鞘・茎)
泥軸・青軸
月型・山型・波型・一文字型など・・・付けの無いものも・・・
    根
ルビー根・青根・赤根・黄根・泥根など
    花・花茎・距
一般的には7月月に多彩な花を付けます。並花が多い

蕾  普通緑・白花で蕾の時に赤・オレンジ・黄と色を出すものも
    
  白から赤紫系の色花、白・淡いピンク・紅・紫・黄・緑など

  八重咲き・段咲き・蕊柱(ずいちゅう)が花弁化したものなど様々
    牡丹咲き(子宝咲き・八重咲き)・蝶咲き→三蝶咲き・糸弁化
    兜咲き(梅弁・水仙弁)・六弁花・四弁花(十字咲き)・三弁花
    多舌花・大輪花・円弁花・玉咲き・・・
    
香り 特に香りの強く、夕方から朝にかけてほのかに東洋蘭独特の芳香がします。

作り 人間にたとえて表現、陽気(作りやすい)神経質(作りにくい)

    近隣種
自然種  
風蘭  N.falcata
花  白  7月  草丈5〜10cm


洋蘭

ネオフィネティア・アスコセントラムとの交配種

植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
単子葉植物綱 Liliopsida
ラン目 Orchidales
ラン科 Orchidaceae
フウラン属  Neofinetia  
フウラン種 falcata
富貴蘭 品種



原産地 日本・他

花言葉 

適温 
20〜28℃
耐寒耐暑性
  〜℃

  ◆栽培方法◆ 
日本に自生している植物なので、栽培は簡単?
一部のものは、すごく難しいかも・・・。

生育期

春〜秋

置き場所
春に一番日光に当てる・・・西日以外。
霜が降りなければ、風通しの良い、日当たりの良い、屋外で、降霜期は日当たりの良い、室内に・・・。但し7月8月は遮光しましょう。
春・秋は30〜50%、夏は50〜80%程度の遮光。
冬期間は室内で午前中は十分に、午後からはレースのカーテン越しの光に当てます。

用土

素焼鉢にミズゴケ。
ミズゴケを山のような形に仕上げ、そのてっぺんに栽培する形が普通で、水苔のかたまりはその中心を空洞にするように作る。
水やり

春・最低気温 12℃以上 または 最高気温 18℃い以上
   表面が乾燥したら、たっぷりかける。 目安 2日に1度
夏・最高気温28度以上
   出来れば毎日、自分の栽培環境により、根が蒸れないように
   夕方に霧吹きでミズゴケを湿らせる、朝には乾くように
   朝早く霧吹きでミズゴケを湿らせる、昼には乾くように
   日中は乾くように・・・
秋・充分乾燥したら、たっぷりかける。   目安 3〜4日に1度
冬・5〜12℃で管理              目安 1週間に1度
   ほぼ水を切る。霧吹きで湿気を与える程度に・・・

春・秋は十分に
夏は夕方に潅水して朝は乾くように
夏場の目安    3〜4日に1度

冬は朝気温が上ってから潅水し、夕方には乾くようにします。
冬期は夜の間湿った状態で、凍ってしまわないように注意。
冬場の目安    1週間に1度 

肥料
空気中・自然の雨水・ミズゴケなどに含まれる微量の栄養で充分育ちますが、遅効性の肥料(マグアンプ等)を少量、成長が始まる春与える。

  ◆ポイント◆
品種によっては潅水の仕方、肥料の加減で芸や姿が変わるので注意しましょう。

花を咲かせるポイント

繁殖
植え替え  1年に1度
 桜の蕾がほころぶころが適期  春〜秋いつでも
株分け
 古い茎から横に出る新芽が、十分に育ったときに株分けをする。

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